アダルトサイトというのは何でもありのアンダーグランドなイメージがありますが、日本で運営しようとすればいろいろ法律上の制限を受けることになります。
ここではアダルトサイトを運営するに当たって気をつけるべき法律を簡単に説明します。詳しく知りたい方は最後に法律の専門家へのリンクを貼っておくので参考にしてください。
■18歳未満は閲覧禁止
これはまあ誰でも知っているような基本事項です。できるだけトップページに年齢認証をおくようにしたほうがいいでしょう。
ちなみに、21歳未満禁止というアダルトサイトもありますが、あれはアメリカの法律が21歳未満はアダルトサイトの閲覧が禁止なのでそれにあわせたものです。厳密にいうと無修正などの、日本では禁止だけどアメリカでは合法なものを宣伝する場合には、そこの国の法律基づいて宣伝しているということを示すために21歳未満は禁止にしたほうが意味としては合っている気がします。ただ、21歳未満にすればもちろん閲覧が許可される人の数が減り、それが売り上げにも響いてくるわけですから、この辺は自分のサイトにあわせて調整してみてください。
■無修正画像、動画の公開禁止
これもよく知られていることです。無修正画像や動画はたとえ海外のサーバーにアップロードしたとしても、日本国内に住む人がアップロードすると日本の法律によって処罰されることになるので気をつけましょう。無修正の画像などをホームページ上にアップしたいひとは、局部にモザイクをかける必要がありますので、そういったツールを使うようにしましょう（「画像加工」を参考に）。ただ、自分が見る分には自由です。海外にある無修正画像や動画を個人で楽しむ分には法律で禁止されてません。それをほかの人に公開すると法律に触れます。
■無修正サイトにリンクすることについて
自分のサイトでは無修正画像を掲載しなくても、無修正を掲載しているサイトにリンクすることは合法なのかどうかという話ですが、これは解釈によっては違法の可能性があります。ただこれについてはとても難しい話で、例えば無修正を掲載しているサイトでも年齢認証などのとりあえず無修正が置いてないページであればＯＫとか、無修正サイトへ接続することを確認するページをワンクッションはさめばＯＫなどの解釈もあります。
つまり、きちんとした青信号というわけではなく、かといって赤信号でもない。いわば黄色信号を渡っているような感じなわけです。インターネット上での法律解釈は難しいのでとりあえず今すぐはっきり違法ということにはならないとは思いますが、今後の法律の動向や、他の無修正サイトへリンクしているサイトの動向に気を配る必要があります。
どうしても気になるひとには、「ＡＰＥＸアフィリエイト」がおすすめ。ここは無修正ではなくモザイクがかかっている純国産のサイトなので、このサイトをメインで宣伝するようにすれば法律上の問題を考えなくてすみます。
■18歳未満の子供のポルノ画像など公開禁止
いわゆるロリータやペドフィリアとよばれる分野ですが、この辺の法律は日本のみならず、世界的な規制が厳しくしかれています。公開は厳禁ですのでぜったいにやめましょう。ちなみに、18歳未満であると知らずに使っていたという場合でも罪に問われますので、画像などのとりあつかいには十分注意してください。
※2007/5/10追記
今日児童ポルノサイトにリンクをしただけでサイト管理人が逮捕されるというニュースがでてきました。逮捕されただけでは違法かどうかの判断はできませんが、とにかくリンクだけですら危ない状況です。とにかく手をださないのが一番です。
■画像などの投稿サイトについて
先日（2007/5/23)、大手の画像掲示板サイトの管理人が逮捕されてしまいました。そのサイトではどうやら無修正の画像や他者のプライバシーを侵害するような画像を誰でも見られるような状態にしていたことが違法であると判断されたようです。
画像掲示板自体が違法なわけではありませんが、今後は無修正などの画像をアップされた場合には速やかに削除などの対応をとる必要があるので、なかなか運営するのも大変そうです。
■盗撮サイトについて
知ってる人も多いかと思いますが、２００５年の国会で盗撮防止法なる法律が制定され、いわいるアダルトビデオなどにおける「盗撮」という分野が大きく規制をうけることになりそうです。さしあたって、自分の運営するサイトジャンルを盗撮メインにすることは控えたほうが無難といえます。
■出会い系は18歳以上限定
援助交際などの温床になるとして、法律ではいわゆる出会い系サイトにおいて18歳未満の利用を禁止しています。アフィリエイトをするなかで出会い系のサイトの広告をすることがあると思いますが、そういったサイトを広告するさいには18歳以上限定という文面を説明文のなかに組み込むようにしましょう。
■参考リンク
